記事: 体の疲れが取れない原因とは? 今日からできる対処法まで解説
体の疲れが取れない原因とは? 今日からできる対処法まで解説

目次
①体の疲れが取れない主な原因|生活習慣・ストレス・女性ホルモン
①1-1. 生活習慣の乱れ
①1-2. ストレスの蓄積
①1-3. 女性ホルモンのバランスの乱れ
①1-4. 脳疲労
②疲れの原因として考えられる病気
②2-1. うつ病
②2-2. 不安障害
②2-3. 自律神経失調症
②2-4. 睡眠時無呼吸症候群
②2-5. 貧血
②2-6. 甲状腺機能低下症
③日常生活でできる疲労を軽減するためのセルフケア
③3-1. 質のよい睡眠を確保する
③3-2. 栄養バランスのよい食事をとる 3
③3-3. その他 ④疲れが続くときに医療機関を受診する目安 ⑤まとめ

株式会社 NISHIO PLANET
企画開発顧問
薬剤師 瀨野浦 央(せのうら ひろ)
株式会社 NISHIO PLANET
企画開発顧問
薬剤師 瀨野浦央(せのうら ひろ)
経歴
- 2018 年第一薬科大学卒業
- 2019 年メディカルハーブコーディネーター資格取得
- 2020 年ハーバルセラピスト資格取得
- 2022 年~医師会准看護学校での薬理講師
- 2024 年シニアハーバルセラピスト資格取得
①体の疲れが取れない主な原因|生活習慣・ストレス・女性ホルモン
「しっかり寝たはずなのに疲れが取れない」「朝から体が重い」と感じることはありませんか? 疲れが取れない原因は、睡眠不足だけではありません。食事や運動などの生活習慣、ストレス、女性ホルモンの変化など、いくつかの要因が重なっていることもあります。 まずは、自分の毎日の生活を振り返りながら、疲れにつながっている原因を探してみましょう。
①-1. 生活習慣の乱れ
睡眠不足や偏った食生活、運動不足などが続くと、十分に休んだつもりでも疲れを感じやすくなることがあります。 また、デスクワークによる座りっぱなしや、接客業などでの立ちっぱなしなど、長時間同じ姿勢を続けることも体への負担になります。肩や腰の筋肉がこわばったり、脚のだるさを感じたりする原因になるため、合間に姿勢を変えたり、軽く体を動かしたりすることを意識しましょう。 さらに、寝る直前までスマートフォンを見たり、お酒を飲みすぎたりする習慣は、睡眠の質にも影響します。 「何時間寝たか」だけで判断せず、食事・運動・睡眠・休息を含めた生活全体を振り返ることが大切です。
①-2. ストレスの蓄積
仕事や家事、育児、人間関係など、日常生活にはさまざまなストレスがあります。 ストレスを感じると、体は緊張した状態になり、交感神経が優位になりやすくなります。この状態が長く続くと、夜になっても心と体が十分に休まらず、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりすることがあります。 また、ストレスは気持ちだけでなく、肩こりや頭痛、胃腸の不調など、体の症状として現れることもあります。 忙しいときほど、短い時間でも意識してリラックスすることが大切です。
①-3. 女性ホルモンのバランスの乱れ
女性の体は、月経周期や妊娠・出産、更年期などによって女性ホルモンの分泌が変化します。 例えば、月経前にはホルモンの変化によって、眠気やだるさ、気分の変化などを感じることがあります。また、更年期にはエストロゲンの分泌が大きく変化し、自律神経にも影響することで、疲れやすさや睡眠の悩みなどが現れることがあります。 「毎月同じ時期に疲れやすい」などの傾向があれば、疲労感と月経周期を一緒に記録してみるのも、自分の体調を知る方法のひとつです。
①-4. 脳疲労
仕事ではパソコン、休憩中や移動中にはSNS、帰宅後もスマートフォン……。現代の生活では、頭を休めているつもりでも、たくさんの情報に触れ続けています。 その結果、「頭がぼんやりする」「集中力が続かない」「考えること自体が疲れる」と感じることがあります。このような状態は一般的に「脳疲労」と表現されることがありますが、医学的な診断名ではありません。 寝る前はスマートフォンから離れる、SNSを見ない時間をつくるなど、意識して頭を休ませる時間をつくることも大切です。
② 疲れの原因として考えられる病気
疲れが取れないからといって、必ずしも病気が原因とは限りません。しかし、十分に休んでも疲れが続く場合や、ほかの症状も現れている場合には、病気が隠れていることもあります。 疲労感につながる代表的な病気と、疲れ以外に現れることのある症状を見ていきましょう。
②-1. うつ病
うつ病では、気分の落ち込みだけでなく、強い疲労感や意欲の低下、睡眠や食欲の変化などが現れることがあります。 「何をしても楽しめない」「何もする気になれない」といった状態が続き、仕事や家事など日常生活にも影響している場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
②-2. 不安障害
強い不安や緊張が続くと、心だけでなく体にもさまざまな症状が現れることがあります。 疲労感のほか、動悸や息苦しさ、発汗、めまい、眠れないなどの症状を伴うこともあります。不安によって日常生活に支障が出ている場合は、無理に一人で抱え込まず専門家へ相談することが大切です。
②-3. 自律神経失調症
自律神経のバランスが乱れることで、だるさや疲労感、めまい、頭痛、動悸、胃腸の不調、不眠など、さまざまな症状が現れることがあります。 ただし、「自律神経失調症」は症状を表す際に広く使われる言葉で、同じような症状がほかの病気によって起こることもあります。 「自律神経のせい」と自己判断せず、症状が続く場合は医療機関で原因を確認しましょう。
②-4. 睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群は、眠っている間に呼吸が何度も止まったり浅くなったりする病気です。 睡眠時間を十分にとっていても、睡眠の質が低下することで、朝起きたときの疲労感や日中の強い眠気につながります。 「しっかり寝ているのに疲れる」に加えて、大きないびきや睡眠中の呼吸停止を家族から指摘されたことがある場合は、一度医療機関へ相談しましょう。
②-5. 貧血
女性では特に注意したいのが、鉄不足によって起こる「鉄欠乏性貧血」です。 鉄が不足すると、全身へ酸素を運ぶヘモグロビンを十分につくれなくなり、疲れやすさやだるさ、めまい、動悸、息切れなどが現れることがあります。 特に、月経量が多い方や食事量が少ない方などは鉄が不足しやすいため注意が必要です。
②-6. 甲状腺機能低下症
甲状腺ホルモンには、体の代謝を調節する働きがあります。 甲状腺機能低下症では、このホルモンが不足することで、疲れやだるさのほか、寒がり、むくみ、便秘、体重増加などが現れることがあります。 「最近疲れやすくなった」というだけでなく、こうした体の変化も感じている場合は医療機関へ相談しましょう。
③日常生活でできる疲労を軽減するためのセルフケア
疲れを感じたとき、「とにかくたくさん寝ればいい」と考えがちですが、疲労対策では睡眠だけでなく、食事や運動、ストレスとの付き合い方など、毎日の過ごし方を整えることも大切です。 すべてを一度に変えようとせず、今の生活に取り入れやすいものから始めてみましょう。
③-1. 質のよい睡眠を確保する
睡眠は、心と体を休ませるための大切な時間です。睡眠時間を確保することはもちろん、毎日の睡眠リズムを整えることも意識しましょう。 朝起きたらカーテンを開けて太陽の光を浴びるのもおすすめです。朝の光は体内時計を整え、夜の自然な眠りにつながります。 また、寝る前はスマートフォンを見る時間を短くしたり、ぬるめのお湯にゆっくり浸かったりして、心と体を休息モードへ切り替えましょう。
③-2. 栄養バランスのよい食事をとる
疲れていると、食事を簡単に済ませたり、甘いものや栄養ドリンクに頼ったりしがちです。しかし、疲労対策では特定の食品だけを摂るのではなく、栄養バランスのよい食事を基本にしましょう。 特に、体をつくるタンパク質、エネルギー代謝を支えるビタミンB群、赤血球のヘモグロビンをつくるために必要な鉄などは意識したい栄養素です。 例えば、おにぎりだけで済ませていた朝食に、ゆで卵や納豆、味噌汁などを一品加えるだけでも、摂れる栄養素を増やせます。食事から十分な栄養を摂ることを基本としながら、忙しい日々のインナーケアとしてサプリメントを取り入れるのも選択肢のひとつです。
③-3. その他
■適度に体を動かす 疲れていると運動を避けたくなりますが、無理のない範囲で体を動かすことは健康維持や気分転換にもつながります。 ウォーキングや軽い体操など、「運動の時間をつくらなければ」と構えず、いつもより少し歩くところから始めてもよいでしょう。 ■ストレッチやマッサージで筋肉をほぐす 座りっぱなしや立ちっぱなしなど、長時間同じ姿勢を続けていると、肩や腰、脚など特定の筋肉に負担がかかります。 仕事の合間に肩を回したり、寝る前に脚を伸ばしたりするなど、短時間のストレッチを取り入れてみましょう。入浴後にやさしくマッサージするのも、リラックスタイムとして取り入れやすい方法です。 ■正しい姿勢を心がける 猫背や前かがみなどの姿勢を長時間続けると、一部の筋肉に負担がかかり、肩や首、腰などの疲れにつながることがあります。 ずっと「正しい姿勢」を保とうとするより、同じ姿勢を長時間続けないことも大切です。ときどき姿勢を変えたり、立ち上がったりして体を動かしましょう。 ■自分に合ったストレス対処法を見つける ストレスの感じ方やリラックスできる方法は人それぞれです。 音楽を聴く、好きな香りを楽しむ、ゆっくりお風呂に入る、家族や友人と話すなど、自分が「心地よい」と感じられる方法をいくつか持っておくとよいでしょう。 忙しい日でも、5分だけ好きなことをするなど、意識して自分を休ませる時間をつくってみてください。
④疲れが続くときに医療機関を受診する目安
疲れは誰にでも起こる身近な症状です。そのため、「仕事が忙しいから」「最近寝不足だから」と、そのままにしてしまうこともあるでしょう。 しかし、十分に休んでも疲れが取れない状態が続く場合や、仕事や家事など日常生活に支障が出ている場合は、一度医療機関への相談を検討しましょう。 特に、次のような症状を伴う場合は注意が必要です。 ・動悸や息切れ、めまいがある ・発熱や痛みなど、ほかの症状が続いている ・急激な体重減少や体重増加がある ・日中に強い眠気がある ・食欲が大きく変化した ・気分の落ち込みや強い不安が続いている ・休んでも強いだるさや疲労感が改善しない 「疲れているだけ」と自己判断せず、いつから疲れているのか、ほかにどのような症状があるのかを振り返ってみましょう。受診するときに伝えられるよう、疲れを感じる時間帯や睡眠時間、月経周期、気になる症状などを簡単に記録しておくのもおすすめです。 また、服用している薬によっては、眠気やだるさなどが現れることがあります。「薬を飲み始めてから疲れやすくなった気がする」と感じた場合は、自己判断で薬を中止せず、医師や薬剤師へ相談してください。
⑤まとめ
体の疲れが取れない原因は、睡眠不足だけではありません。食生活や運動不足、ストレス、女性ホルモンの変化など、さまざまな要因が重なっていることがあります。 まずは、朝に太陽の光を浴びる、いつもの食事に一品プラスする、寝る前に軽くストレッチするなど、今の生活の中でできる小さなセルフケアから始めてみましょう。 とはいえ、仕事や家事、育児に追われていると、毎日十分な睡眠時間を確保し、栄養バランスのよい食事を用意することが難しい日もあります。 食事や睡眠などの生活習慣を基本としながら、忙しい毎日の健康を内側から支える方法として、馬プラセンタなどのサプリメントを取り入れるのも選択肢のひとつです。 馬プラセンタには、アミノ酸をはじめ、ビタミンやミネラルなどさまざまな成分が含まれています。特定の成分だけに頼るのではなく、毎日の食事を補うインナーケアのひとつとして、自分の生活に合ったものを選ぶことが大切です。 そして、セルフケアを続けても疲れが取れない場合や、強いだるさ、動悸、息切れなどほかの症状を伴う場合は、「忙しいから仕方ない」と我慢せず、医療機関へ相談しましょう。 疲れをため込まないために大切なのは、毎日の生活を完璧にすることではなく、自分の体の変化に気づき、自分に合ったケアを無理なく続けることです。



