プラセンタが肝臓に悪いって本当?安全性と選び方をわかりやすく解説

プラセンタが気になるけれど、安全性が心配な方へ
50代に入り、肌のハリや透明感の変化が気になり始めた。
そんなときにSNSや美容情報サイトで見かけることが多いのが「プラセンタ」です。
美容や健康をサポートする成分として注目される一方で、インターネットで検索すると「肝臓に悪い」「危険」といった気になる言葉が表示されることもあります。
口にするものだからこそ、本当に安全なのか気になりますよね。
特に、敏感肌で成分に慎重な方ほど、不安を感じるかもしれません。
そこで今回は、プラセンタと肝臓の関係、副作用や注意点、安全な製品選びのポイントについてわかりやすく解説します。
<目次>
- プラセンタが肝臓に悪いって本当?
- ほかに起こり得る副作用
- プラセンタを摂取すると献血ができなくなる?
- そもそもプラセンタとは?
- プラセンタに期待される主な効果・役割
- プラセンタに含まれる主な成分
- 安全なプラセンタ製品の選び方
- まとめ

1.プラセンタが肝臓に悪いって本当?
結論からいうと、適切に製造されたプラセンタ製品を用法・用量を守って取り入れる場合、肝臓に悪影響を及ぼすことを示す明確な根拠は確認されていません。
とはいえ、「プラセンタ 肝臓に 悪い」と検索する方が多いのも事実です。
なぜ、このような不安が生まれるのでしょうか。
肝臓は、食べ物や飲み物に含まれる栄養素、薬、アルコールなどを代謝する重要な臓器です。そのため、新しいサプリメントや健康食品を取り入れる際に、「肝臓に負担がかからないだろうか」と心配になる方は少なくありません。
特にプラセンタは、動物由来の成分であることや、美容・健康分野で広く活用されていることから、「体に強く働きそう」「長く飲み続けても大丈夫なのだろうか」と不安を感じる方もいるようです。
しかし、プラセンタそのものは、アミノ酸やビタミン、ミネラルなどを含む成分であり、医療分野でも長年研究・活用されてきました。 実際に、ヒト胎盤由来プラセンタ注射剤は、医療機関において肝機能障害の治療薬として使用されているものもあります。
ここで知っておきたいのが、「医療用プラセンタ注射」と「市販のプラセンタサプリメント・ドリンク」は同じプラセンタでも性質が大きく異なるという点です。
プラセンタ注射は、高濃度の有効成分を直接体内へ取り入れる方法です。消化や吸収の過程を経ないため、比較的早く体内へ届けられるという特徴があります。 一方、市販のサプリメントやドリンクは、胃や腸で消化・吸収された後に体内へ取り込まれます。馬や豚、植物由来のプラセンタが使用されることが多く、医療用注射剤とは濃度や取り入れ方が大きく異なります。
そのため、サプリメントやドリンクに含まれるプラセンタについては、通常の摂取範囲内で肝機能障害を引き起こすことを示す明確な報告は多くありません。 もちろん、プラセンタに限らず、どのような健康食品でも過剰摂取は避けるべきです。 「たくさん飲めば良い」というものではなく、推奨されている摂取量を守りながら継続することが大切です。
また、体質や体調によっては合わない場合もあるため、初めて取り入れる際は少量から始め、自分の体調の変化を確認しながら続けると安心です。
大切なのは、「肝臓に悪いらしい」という噂だけで判断するのではなく、製品の品質や安全性を確認し、自分に合った方法で取り入れることです。
不安を感じる方ほど、原料や製造工程が明確な製品を選び、正しい情報をもとに判断することが安心して続けるための第一歩になるでしょう。

2.ほかに起こり得る副作用
プラセンタは比較的安全性の高い成分とされていますが、体質によっては合わない場合があります。
例えば、
・胃腸の不快感
・発疹やかゆみ
・アレルギー反応
などが報告されることがあります。
特に動物由来原料にアレルギーがある方は注意が必要です。 初めて取り入れる場合は少量から始め、自分の体調の変化を確認しながら続けることが大切です。

3.プラセンタを摂取すると献血ができなくなる?
「プラセンタを使うと献血できなくなる」という話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
これは主に医療機関で使用されるヒト胎盤由来のプラセンタ注射に関するルールです。
理論上は感染リスクが極めて低いとされていますが、日本では安全対策として、ヒト胎盤由来プラセンタ注射を受けた方は献血ができないことになっています。
一方、市販のプラセンタサプリメントや化粧品は、馬や豚などの動物由来原料が使用されており、この献血制限の対象ではありません。
出典:日本赤十字社「ヒト胎盤(プラセンタ)由来製剤について」 (https://www.bs.jrc.or.jp/kk/osaka/donation/m2_01_02_placenta.html)

4.そもそもプラセンタとは?
プラセンタとは「胎盤」を意味します。 胎盤は、母体から胎児へ栄養や酸素を届け、赤ちゃんの成長を支える大切な臓器です。 その中には、アミノ酸やビタミン、ミネラルなど、さまざまな成分が含まれています。
こうした特徴から、プラセンタは美容や健康をサポートする成分として注目されています。

5.プラセンタに期待される主な効果・役割
プラセンタは、美容や健康分野で幅広く活用されています。 医療現場では、ヒト胎盤由来プラセンタ製剤が更年期障害などの治療に用いられています。
出典:「ラエンネック 電子添文(2026年1月改訂第2版)」
出典:「メルスモン添付文書(2023年12月改訂 第9版)」
一方、サプリメントや化粧品は医薬品ではありません。
そのため、特定の症状の改善を目的とするものではなく、美容や健康維持をサポートするものとして位置付けられています。
日々の生活習慣を整えながら取り入れることで、健やかな毎日を支える美容習慣のひとつとして活用されています。

6.プラセンタに含まれる主な成分
プラセンタには、さまざまな栄養成分や生理活性成分が含まれています。 これらの成分が複雑に関わり合うことで、プラセンタは美容や健康分野で注目されています。
ここでは、代表的な成分について見ていきましょう。
■ アミノ酸
アミノ酸は、筋肉や内臓、皮膚、髪など、私たちの体を構成するタンパク質の材料となる成分です。 また、コラーゲンもアミノ酸から作られています。 体内では合成できない必須アミノ酸もあるため、食事やサプリメントから補うことが大切とされています。
■ ビタミン
ビタミンは、体のコンディションを維持するために欠かせない成分です。 体内でエネルギーを作り出したり、代謝をサポートしたりする働きに関わっています。 不足すると、口内炎や神経の不調などの欠乏症につながることもあります。
■ ミネラル
ミネラルは、骨や歯の材料になるだけでなく、体内のさまざまな働きを支える重要な栄養素です。 体内ではほとんど作ることができないため、日々の食事から摂取する必要があります。
■ 酵素
酵素は、消化や吸収、代謝など、生命活動に関わるさまざまな反応を助ける成分です。 私たちが食べたものをエネルギーとして利用するためにも欠かせません。
■ 核酸
核酸は、DNAやRNAを構成する成分です。 細胞の設計図ともいえる遺伝情報を担っており、タンパク質生成にも関わっています。
■ 成長因子
成長因子は、細胞同士の情報伝達に関わる成分です。 細胞の増殖や修復などに関わることから、医療や美容の分野でも注目されています。 プラセンタが注目される理由は、特定の成分だけではなく、このようなさまざまな成分を含んでいる点にあります。 もちろん、サプリメントは医薬品ではありませんが、毎日の美容や健康習慣を支える成分として取り入れられています。

7.安全なプラセンタ製品の選び方
安全性を重視する場合は、以下のポイントを確認しましょう。
■ 原料の種類を確認する
プラセンタには馬・豚・植物由来などさまざまな種類があります。 中でもサプリメントで主流なのは馬プラセンタと豚プラセンタです。 豚は年に複数回出産し、一度に多くの胎盤が得られるため比較的安価な製品に使用されることが多くなっています。
一方、馬は年に1頭しか出産しないため流通量が限られており、希少性の高さから品質重視の方に選ばれることがあります。
■ プラセンタの配合量を確認する
「プラセンタ配合」と書かれていても、実際にどれだけ含まれているかは製品によって異なります。
確認したいのは、プラセンタエキス量ではなく「プラセンタ純末(原末)量」です。
純末量が明記されている製品は、どのくらいのプラセンタを摂取できるかが分かりやすく、製品比較もしやすくなります。
■ 品質管理体制を確認する
安全性を重視するなら、原料の産地や製造工程が明確な製品を選びましょう。
また、GMP認定工場で製造されているかどうかもひとつの目安になります。
GMPは、原料の受け入れから製造・出荷まで一定の品質管理基準に基づいて行われていることを示すものです。 JHFAマークも品質や安全性を確認する際の参考になります。
■ 無理なく続けられるか
どれだけ品質が良い製品でも、続けられなければ意味がありません。
価格や粒の大きさ、飲みやすさなども確認しておきたいポイントです。
特にプラセンタは、毎日の美容習慣として継続して取り入れる方が多いため、自分の生活に無理なく取り入れられる製品を選ぶことが大切です。
出典:日本医薬品原薬工業会「GMPとは」 (https://japia-gr.jp/bulk-pharmaceuticals/gmp)
出典:日本健康・栄養食品協会認定「認定健康食品(JHFAマーク)とは」 (https://www.jhnfa.org/health2.html)
出典:日本SPF豚協会「SPF豚とは」 (https://www.j-spf.com/about)
こちらの記事では、プラセンタの選び方について解説しています。 目的別の取り入れ方や失敗しないための選び方も取り上げているため、 ぜひあわせてご覧ください。
8.まとめ
プラセンタは肝臓に悪いのではないかと不安になる方もいますが、適切に製造された製品を用法・用量を守って取り入れる場合、肝臓への悪影響を示す明確な根拠は確認されていません。
大切なのは、不安な情報だけに振り回されるのではなく、正しい知識を持って製品を選ぶことです。
品質や安全性に配慮された製品を選び、自分に合った方法で無理なく続けていくことが、長く続けられる美容習慣につながります。
「安心して続けられる美容習慣を始めたい」
そんな方は、まずは信頼できる製品選びから始めてみてはいかがでしょうか。

株式会社 NISHIO PLANET
企画開発顧問
薬剤師 瀨野浦 央(せのうら ひろ)
株式会社 NISHIO PLANET
企画開発顧問
薬剤師 瀨野浦 央(せのうら ひろ)
経歴
- 2018 年第一薬科大学卒業
- 2019 年メディカルハーブコーディネーター資格取得
- 2020 年ハーバルセラピスト資格取得
- 2022 年~医師会准看護学校での薬理講師
- 2024 年シニアハーバルセラピスト資格取得




